男性の育休取得率は6%程度(2018年・厚生労働省)でまだまだ低い現状ですが、男性の育休熱は高まってきています。そんな中、育休を取りたいなと思った時に立ちはだかるのが「上司の壁」。
法律的には問題ないとしても、育休をとりたいなんて言ったら上司になんて言われるだろう、多分とらせてもらえないだろうなと不安になっていることかと思います。
ちなみに、私は現在1年間の育休中です。
一部上場企業ですが、会社初の男性育休取得者です。私の勤める会社は、いわゆるゴリゴリの営業会社なので男で育休取るなんてありえないと言った雰囲気がありました。
人事も初の男性育休取得者ということで、書類等も整備されておらず、けっこう慌てている様子でした。
それでも、次の3つのポイントを抑えたことで上司から「君がしばらく居なくなるのは寂しいけど、しっかり育児に専念してきなさい」と言ってもらえました。
早めに相談する
言い出しにくいのはよくわかりますが、ギリギリに言うのは会社にめちゃくちゃ迷惑かけます。やはり信頼が一番大切なので、信頼を失うようなことは避けるべきです。
私の場合は安定期に入ったらすぐ上司に相談しました。そうすれば5ヶ月くらいは余裕があるので、引き継ぎもスムーズでした。
上司以外のいわゆる一般職の人への報告は、迷惑をかけないようであれば育休開始のギリギリでも問題ないと思います。
深刻そうに言う
これめちゃくちゃ効きます。
このご時世、上司が一番恐れているのは何だと思いますか?それは、部下の転職です。深刻そうに言うことで、「もしかして転職の話か?」と上司に思わせたら後は楽勝です。
深刻そうに「相談があります」といって上司と別室に行き、「実は妻が妊娠していまして・・・」と言えば、上司はほっとして「おめでとう」と言ってくれるでしょう。
そこで間髪入れずに「1年間の育休を取りたいと考えています」と言えば、上司は「ふざけるな」とはいえないはずです。
相手にほっとさせて、おめでとうと言わせたらもう安心です。
退職者が出たタイミングを狙う
「え、それってめっちゃ迷惑なやつじゃん」と思うかもしれませんが、上司の心境としては「これ以上社員に辞められたら困る」わけです。今の社員を大切にしなければならない。
そして、よほどのことが無ければ男性も法的に育休を取れることを知っていると思います。
そんなかで育休を拒否して、嫌な雰囲気で育休に入って、復帰後すぐに辞められたらそれこそかなりの損失です。
このタイミングは会社によっては難しいかもしれませんが、もし退職者が出たらチャンスだと思ってください。
また、転職者を受け入れている会社であれば「男性の育休取得実績あり」と採用ページに書けるのは長期的に見てメリットなので、まともな上司であればプラスに考えてもらえると思います。
私はこれらの3つのポイントを押さえたことで、ゴリゴリの営業会社で会社初の男性育休取得者でも上司に快く承認してもらえました。
私としては男性の育休取得が当たり前になって、もっと楽しい育児ができる家庭が増えて欲しいと思っています。
育休を取るか取らないか悩んでいる人は、「男性が育休を取得すべき3つの理由」という別の記事もあるので、そちらも参考にしてください。