癇癪とは
ちょっとした事にも怒りやすい性質やその発作を癇癪といいます。
例えば、
・泣き叫ぶ
・ものを投げる
・叩く、壊す
・殴る、蹴る
・自傷行為(頭をぶつけるなども)
これらは1歳前後から始まって、5歳くらいまででおさまると言われています。
それ以上続く場合はその子の性質ということで、しばらく付き合っていく必要があります。あまりにもひどいと感じるときは病院に行ってみてください。
癇癪を起こす原因
癇癪は親の愛情不足や育て方が間違っていることが原因だと不安に思っていませんか?
癇癪の本当の原因は、子どもの脳が未発達であることです。
人間は脳の前頭前野という部分で欲求を抑制していますが、子どもはそれが未発達なため、欲求を抑制できずに癇癪を起こしてしまうのです。
癇癪を起こすシチュエーションは、例えばこのようなときです。
① 思い通りにいかないとき
欲しいものがあるのに手に入らない、かまって欲しいのにかまってもらえない、やりたくないのにやらなければならない、など。
② 空腹
血糖値が下がってイライラしやすくなります。
③ 疲労
④ 刺激が多い場所
スーパー、商業施設などに行くと、子どもが知っているものや欲しい物がたくさんあります。それらの情報がたくさん頭の中に入ってきて、脳がパンクするような状態になってしまいます。
これらの原因によって脳の神経組織に緊張が高まり、限界が来ると緊張を開放するためのリアクションとして癇癪を起こします。
つまり、子どもが本当に殴りたい、蹴りたいと思っているのではなく、「助けてー!」と助けを求めてこのような行動をとってしまうのです。
また、癇癪の後にすっきりした顔をする子がいると思いますが、これは子どもが癇癪を起こすことで落ち着こうとしているためです。こんなことをされると親を困らせようとしているのではと考えてしまいますが、そういうわけではありません。